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From: Akitaka HOSOMI <hosomi@ga2.so-net.ne.jp>
Subject: Re: プログラマ的哲学の勧め( 循環、回帰、実存 )
Date: 1999/01/12 06:06:15
Reference: junge/00223

現在では、生産活動は、循環させることを念頭において取り組むよう提唱され
ている。

これは、環境問題から派生した考え方で、

    自然 → 生産 → 消費 → ゴミ → 自然

という循環系である。

つまり、自然から生み出された物は、過不足なく元へ返すという、エレガント
な循環サイクルだ。

生産活動という、所謂、人の都合ではなく、本来の自然というものを原点に置
いた無理のないモデルでもある。



同様に、人を構成要素として形作られた 社会 というものにおいても、この循
環系を適用することは、自然な考え方である。

事業は、人が成す業である。つまり、事業は人から派生したものであり、その
結果として得られるものは、過不足なく、人に還元する( 回帰させる )という
循環系だ。

事業の生み出すものが、商売に流れ吸収されてしまったり、事業のための事業
( 所謂、閉じている状態だ )であっては、極めて不自然と言える。


これらのことは、社会においては、人を基盤に据え、あくまで人が原点である
ことの妥当性を保証する。また、その結果として、人というものの実存が求め
られることにもなる。