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From: Akitaka HOSOMI <hosomi@ga2.so-net.ne.jp>
Subject: Re: プログラマ的哲学の勧め( 事業、商売と人からの距離 )
Date: 1999/01/12 02:32:33
Reference: junge/00221

通常、事業は、生産/営利を行なう社会的活動、商売は、物を売買する活動と
見なせる。

殆どの場合、商売は、営利活動を伴うから、知的財産( アイデアや構想 )、ま
たは、それに基づく実際の商品、その他、の生産活動までを己で行なうと想定
した際、商売は、事業へ推移( 進化 )すると考えられる。

これが、事業の発生である。


事業という言葉については、思いつく範囲で、生産を伴う営利事業、公共事業、
慈善事業、最近では、NPO などの非営利の事業などもあり、怪しい造語は、あ
まり見うけられない。

一方、商売のやり方として、悪徳商法、便乗商法、マルチ商法、などという人
をないがしろにした方法論を表す言葉が存在する。

また、今日では、商売は、基本的に、人を介さずに行なえる。身近な例では、
コーヒーの自動販売機があり、株や相場の取引などでも、コンピュータが自動
で行なう場合もある。

これらは、今日的な商売は、人からの距離が、それだけ遠いところで行なわれ
ている活動である、ということに他ならない。


そのため、今日的商売は、事業よりも遠い位置に存在すると捉えることもでき、

    人 - 事業 - 商売

という距離モデルが成り立つ。


ただし、規模の大きな巨大事業については、ピラミッドのような背の高い事業
体の構造が見うけられ、やはり、人からの距離が遠くなっている例が存在する。