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From: 白石 健治 <cavin@cavin.co.jp>
Subject: スーパーかんぽくん誕生
Date: 1999/01/19 14:03:12

スーパーかんぽくん誕生


さて、1991年(平成3年)には地元企業家のご協力の下、郵政省簡易保険局業務課シ
ステム企画室のご担当者に「かんぽくん」シリーズの開発ポリシー、開発目的、効用等に
ついて紹介の機会を得ます。

発売当初は四国地方を除き全国のお客様には通信販売に頼るのみでしたが、この3月には
全国販売網も完成し、4月からは開発の環境に恵まれたテクノプラザ愛媛に入居も決まり
プロジェクトは順調に推移していきます。

先ずはかんぽくんで得た地元や全国のお客様からの要望に応える為に技術部門を強化する
ためCAVIN(キャビン)構想に沿い地元出身で海外経験のある高度な技術を持つ人材に
帰省を要請し、夏には開発、デザイン等の「スーパーかんぽくん」作成スタッフが揃い、
いよいよ開発の環境が整いました。

平成3年10月には生涯保障保険に夫婦年金保険付夫婦保険(トータルプランふうふ)が
発売となり保険料額表は一気に従来の約2倍の厚みとなりデータ量は急激に増加し発売予
定のICカードを利用するにはデータを縮小する技術が必要となります。

ここで活躍したのがテクノプラザ愛媛にネットワークで繋がる(SUN)ワークステーシ
ョンです。(入居以来、是非とも使ってみたいシステムでした。)

この当時、パーソナルコンピュータでの開発が主であり「かんぽくん」の開発にこれほど
の大量のデータ処理計算の経験がありませんでした。

大量の保険料額を縮小するため、パソコンでの処理では大量の時間を要するとの事が、ネ
ットワークによりインキュベートルームと繋がった、当時では高速だったワークステーシ
ョンを利用する事になります。

CAVINに集った技術関係者はプログラミング言語であるC言語に当初より注目しこの
言語に習熟していたのがワークステーションでの開発に幸いする事となったようです。

開発ポリシーは

”簡易保険営業職員のみなさまに世代やコンピュータ機器の慣れ不慣れに関係なく
利用いただける簡易保険料額計算システム”

あとは、開発に専念するのみなり、1991年12月には「スーパーかんぽくん」を発表
、発売させていだきました。

この「スーパーかんぽくん」はお客様の高い評価を得て1992年から93年にはキャビ
ンシステムの基盤を作りあげます。

次回はいよいよ「かんぽくん」の「大手企業との競合」の歴史

   参照:かんぽくんの歴史