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From: 竹田 伸幸
<takeda@ses.co.jp>
Subject: Re: intiger.gr.jp への個人的提言
Date: 1999/02/08 14:13:55
Reference: internet/00191
2月7日に、Akitaka HOSOMIさんは書きました。
>>世の中は、サーバ運用のアウトソーシングとかそういう方向にいって
>>いるんですが。
>これ↑が、たぶん、竹田さんの経験した現実とわたしの経験した現実との差異な
>のだと考えています。
これからの流れですから、まだ、経験してません。
>私>ようになるかも知れないし。
>
>それで、なんとか導入には漕ぎつけたものの、運営経費の都合とか業務上の都合
>とかいう名目で、それらのお守を任されてしまい、本来の仕事とは関係のない悩
>みを抱えてる人も、わたしの周りには、多いのです( 竹田さんの指摘される世の
>中の流行とは、なんの関係もなく )。
これは、本来、そのような状況で導入することが間違いなのです。
運営コストなど全体のコストを踏まえた上で運営ポリシーをきっちり
策定しておくことも重要です。
『繋ぐことに意義がある』って状況で何も考えず導入して繋いでしまい、
本当に必要な運営コストまで正しく検討したのかどうかがポイントです。
『ただ繋ぎたいから』で、本当に必要な運営コストを考えず導入
してしまうという考えを是正しなければいけません。
結局、ここまで検討していない組織が多いことが、ある意味、
『日本はクラッカーにとって天国』といわれる理由ではないのでしょうか。
>大学のサイトなど覗いてみると、研究室で、修行という理由でお守を任されて、
>ブゥたれてる助手や学生なんかも、わたしの見るところでは、少なからずいるよ
>うですし。
私もその経験をした一人ですが。
ただ、日本でも文部省が国公立の大学などの組織に対して、これまで
認めなかった、商用ISP の接続サービスや外部から専門の管理者を雇う
ことに対して、かなりの予算をつけるようになっているのも事実です。
# 米国では『大学向けの商用ISP+メンテナンス会社』なんてのも出て
# きて、運用を外部の会社にまかせているという例も数多くあります。
>>サーバでのサービス提供は義務ではありません。
>
>これ↑は、はっきり言えば、サーバなり、管理側なり、の都合ですよね。
サーバの資源は無限ではありません。
大きな資源を持つのであれば、それだけコストが掛かるということ
を考慮する必要はあります。
>この理屈を、管理側の都合で、振りまわされた場合、基本的に、ユーザ側では、
>サービスの改善を要望することもできなくなります。そのため、ネットワーク
>管理の都合が横行してるみたい、と、わたしは考えているわけです。
コストを一切掛けずにサーバの資源が無限に使うことができるので
あればそれは可能でしょう。
>で、確かにサーバの防衛という技術も知る必要はそれなりにあるだろうけれど、
>参加型のネットワークでは、管理側とユーザ側の信頼関係というものが大切だ
>ろうから、まずは、ユーザの便を考え、ユーザから信頼されるような管理者の
>ハート( 心 )を持って欲しいものだと、わたしは、これから管理者の立場にな
>ろうとする人たちへ、切に願うものです。
>竹田さんの説かれる限定サービス提供論では、ユーザ側の便を考えた、肩肘張ら
これは私個人の意見ではなく、一般論ですけど。
もうすこし、今の世界の動向を見て下さい。
提供を意図して提供しているサービスと提供を意図していない
サービスとは異なります。
ユーザ側の便を考える場合、サービスを提供されるべきユーザに
提供するためには、サービスを受ける権利のない人が利用できな
いようにする必要があります。
そうしなければ、サービスを受ける権利のない人の利用によって
本来、サービスを受けられるべき人がサービスを受けられなくなっ
てしまいます。
>ずに気軽に使えて、便利で使い易いサーバを、わたしが要望した場合、必然的に、
>そうなるのでしょうか?
コストというもの考えていますか?
それを誰が負担するのですか?