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From: 夢見鳥 <siraisi@cavin.co.jp>
Subject: 愛媛県経済諮問会議で感じたこと
Date: 2000/12/11 18:21:02

愛媛県経済諮問会議を拝見いたしますと「コンピュータ
ソフトに関する人材や施設が整っている。」というよう
なご発言もあるようですが、小生は少々意見が違ってお
ります。今後、この分野を県内の高度情報化や、県外、
或いは世界に通用する地域の産業として育成するには人
材は質の面も含め全く足りないと考えています。

<参照>平成12年度第4回愛媛県経済諮問会議発言要旨
http://www.pref.ehime.jp/osirase/yousi-1204.htm

特に、通信やマルチメディア等の新しいソフト分野の人
材が極めて少ない状況の中で、この人材確保の努力が、
今、最も必要かと考えます。

例を挙げますと、グラフィックスの標準機であった産業
情報センターの億のONYX(オニキス)やindigo2は県内
の何人の人が活用できるでしょうか。

あるいは、県内では極めて希な個性的で先進的なソフト
で成功している○○○○○という会社がありましたが、
残念ながら県外へ移転されました。原因はいろいろある
かとは思いますが、こちらでの人材確保が難しいのが大
きな原因のように伝えお聞きしています。

施設につきましては公的施設に入居させていただいた経
験から、現在の施設ではメリットとデメリットがありま
す。

弊社の場合、メリットは開発器材等の借用(有料)、特
許出願の等の専門知識の指導、有用な情報、信用の無い
零細企業に公的な信用が多少なりとも頂ける等、多くの
事がありました。

デメリットとしては企業活動に行政や経済などあらゆる
旧態的な体質的、構造的問題の影響を受けやすいという
事があり、それに対する順応性が必要です。
つまりイノベーション型の企業には適さないということ
です。弊社の失敗はこのデメリットの実証例かと存じま
す。

そこで、このような施設を活かそうとすれば、民間の自
主性を重んじる第三者的な管理機関を置き、行政、系列、
学閥等からの力を分散し、それらが深くかかわらないよ
うにして、公正な運用が図られるようになると、もう少
し自由闊達なチャレンジ精神のある企業も出てくるかと
思います。

しかしながら、現実的にはこれからの高度情報化の時代
になりますと孵卵集合施設より、先ずは高度情報通信網
等のインフラ資源を自立した起業者、或いは、企業に公
平に開放し、安価に利用できる環境の整備が有効と考え
ます。そこで成功した企業に必要であれば産業集約のた
め立地の良い所に誘致場所、或いは、施設を準備すれば
良いと考えます。

最後になりますが、現在進行している地方分権は地方の
自主性を活かすと同時に、地方に自立を求めるものにな
ってくると考えられます。このため、高齢者等への福祉
高度化に必要な地方財政基盤を強化するため、或いは、
産業活性化の基盤となる、小子化により減少する若い人
材の地元への定着のためにも産業振興は急務かと存じま
す。

また、高度情報化はこれからの福祉の高度化や、地域産
業の紹介や流通に資する不可欠な分野でもあり、県内各
地の文化、或いは地の利を活かした産業振興とともに早
急な整備、育成が必要と考えます。

小生はこれからの広域コミニュケーションの為のIT化
の推進は、有効な媒体である、愛媛情報スーパーハイウ
ェイ等のインフラを活かすことのできる「人材とその養
成」と考えます。
<参照>愛媛情報スーパーハイウェイ
http://www.pref.ehime.jp/joho/index.htm

以上、真に勝手な意見ではありますが皆様のご批判など
頂ければ幸いです。

<お詫び>平成12年12月9日より本日(11日)にかけて、
愛媛県ホームページへのリンクフリーの範囲であるトッ
プページまでへの制限に気づかず、それ以下のページに
リンクをいたしました。
本日訂正の上、お詫び申し上げます。