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From: 白石 健治
<cavin@cavin.co.jp>
Subject: かんぽくん誕生
Date: 1999/01/18 13:33:46
かんぽくん誕生
1990年春いよいよ「かんぽくん」の制作を開始します。
このプロジェクトにプログラミング、データ入力、データ検査、マニュアル作
成、広告宣伝の昼夜を問わない作業に10名程度が参加します。
データは平成2年4月当時の保険料・掛金額表のデータを利用しパソコンで入力
します。
この保険料・掛金額表は現在の保険料額表と比較すると半分に満たない厚みです。
プログラムの試作が6月頃に完了し、7月下旬発売開始、12月には「ねんきん
くん」発売と続きます。
データの検査とプログラム改良とマニュアル作成、カタログ作成、ダイレクトメ
ールの作成と「かんぽくん」プロジェクトの中でも最も作業量が多く、皆が仕事
に燃えているという感じがひしひしと伝わるなんとも充実した時期でもあります。
とりあえず、プロジェクトの立ち上げはまずまず成功です。
さて、この頃我が愛媛にテクノポリス構想による中核施設「テクノプラザ愛媛」の
インキュベートルームの募集が始ります。
91年4月より始動するこの施設にはUNIX(SUN)やそれを繋ぐネットワーク
などなど当時の零細である我々の自前では手の届かない環境が揃っていました。
これは利用しない手はないぞ、ということで入居の手続きをはじめます。
そんな折り、平成3年4月には簡易保険と郵便年金の統合と保険と年金を組み合せた
生涯保障保険が創設され、「かんぽくん」「ねんきんくん」の大幅な見直しを迫られ
る事となります。
このため、「スーパーかんぽくん」の構想が生まれました。
ちょうど、テクノプラザ愛媛の入居も決まり、「かんぽくん」プロジェクトも大きく
環境が整い、CAVIN(キャビン)構想を本格的に推進する事となります。
#CAVIN(キャビン)構想
#ソフトウエア産業へ進出し微力ながらもそのような若者の働く場所の供給による
海外にも進出できるマルチベンダー企業をこの地方に創設する事です。#
先ずは海外で仕事の経験のある中核になる人を帰松させる事から始ります。
また、「テクノプラザ愛媛」のサンのワークステーションは「スーパーかんぽくん」
の誕生に大きく貢献する事となります。
ということで、「かんぽくん誕生」 終
次回は「スーパーかんぽくん」誕生
PS.簡易保険料額計算プログラム「かんぽくん」に利用する保険料・掛金額表のデータ
は平成2年6月19日簡易保険局数理課料金係より使用の許諾をいただきました。