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From: Akitaka HOSOMI
<hosomi@ga2.so-net.ne.jp>
Subject: プログラマ的哲学の勧め( 理論、技術、宗教 )
Date: 1999/01/10 17:27:20
技術は、理論とは違うので、正しい/正しくないという尺度では量れない。
また、絶対の技術が無いのと同様に、絶対の危険というものもありはしない。
その結果として、実用性という尺度が求められることになる。
結果オーライという捉え方は、決してイイ加減な見方ではなくて、現実を柔
らかく受けとめる適応的( アダプティヴ )な捉え方である。
現実の世界を虫眼鏡で見れば、危険なんてものは、そこらにゴマンとあるわ
けで、それでも、この世界が成り立ってるのは、実用上は、支障無いという
ことだろうさね。
さらに、やり方や取組み方は、何を目的としているのか、また、何を基盤に
据えるか、によって、ガラリと変わってくる。
そのため、実用性判断の閾値は、それを適用する場や人により、かなり異な
ることになる。
十把一からげの理屈で、災厄を説く預言者とか、不幸の伝道師とかは、それ
こそ、いたるところで見かけるけれど、わしからすると、この手の連中の告
げる内容は、ほとんど、アヤしい新興宗教のレベルだわな。
わたしゃ、機械や技術の説く不幸な言葉よりも、それらの道具を用いる人の
方を信じてるけどさ。