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From: Akitaka HOSOMI <hosomi@ga2.so-net.ne.jp>
Subject: Re: スタンプ印字された文字の読み取り方法( フーリエ変換法 - 検証篇 )
Date: 1998/08/20 05:18:17
Reference: junge/00149

8月19日に、よっぱらいさんは書きました。

>8月19日に、Akitaka HOSOMIさんは書きました。
>
>>さて、夏休みも残り少なくなったので、時間の許す範囲で、今までの能書きを検証してみる。
>
>まいりました。


間に合わなかったところは、冬休み?にでも、また、ボチボチと。

# まだ、検証していない部分の方が多かったりもするのだけど ....


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インクの量が少なかったり、スタンプ表面が乾燥したなどの理由で、かすれて印字された文字
のパワースペクトルは、どのようになるのだろうか?

基準文字の分布と合わせて、比較してみる。








かすれて印字された状態は、文字の部分に雑音がのっているのと等価だと考えられるため、
基準となる周波数分布に比べて、スペクトルの高域成分が強く現れている。

しかしながら、このようにノイズで荒れた文字の場合にも、基準周波数に近い低域部では、
基準文字と、ほぼ同様の分布が得られるのは、FFT ならでは、と言える。




その他、様々な かすれ の具合↓を示しておく。














# ここまでは、ワリと良い感じなんだよな〜〜





次に、文字が欠けて↓印字された場合の分布を見てみる。


 1. スタンプ表面にゴミが付着している




 2. スタンプの偏あたり( その 1 )




 3. スタンプの偏あたり( その 2 )




 4. スタンプの偏あたり( その 3 )




 5. スタンプの偏あたり( その 4 )




 6. スタンプの偏あたり( その 5 )




# 結構、いろんな印字の状態があるけど、まぁ、なんとかなるかな?






また、印字圧が強すぎると、こう↓なる。


 7. 上側が強くあたるので、その部分のみ、文字が太くなる




 8. 強くあたりすぎて、空白部が汚れる




# わし、ちょっと、めまいがしてきた .....






最後は、極めつけ、スタンプインクをつけ過ぎた場合。


 9. ダンボール箱同士が擦れあうため、文字全体が汚れる




 10. 人手による作業中に、指などで、文字を擦ってしまった




 11. 垂直面に印字するため、インクが垂れる




# 勘弁してよぉ〜〜、お願いだから〜〜





とまぁ、今回は、文字画像に対して単純に FFT を施し、その出力の大まかな様子を見て
きたのだが、文字の持っている周波数分布ってのは、この後の努力次第で、それなりの
所まで、なんとか、いけそうな気にさせてくれる面白い特徴量だ。

# わしは、楽天的なチャレンジャ〜なのさ。