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From: 夢見鳥 <siraisi@cavin.co.jp>
Subject: 久丸八次の戯言
Date: 2003/12/21 11:06:20

師走を迎え半世紀を振り返ると、あぁ、懐かしや。

松下電器系列の阪神のナショナル住宅設備機器から愛媛の同社に帰郷して、この国の社会における経
済と精神性の限界を感じて退社をし、松山商科大学の夜学に学びつつ、情けなくも物書きを目指し、
号(ペンネーム)を「久丸 八次」と称しも、己の才能の無さに気付き、「本業の商業、小生の生身
で小説を書く」、と豪語して社会復帰した時代が何とも懐かしく思い出す哉。

先生の皆様のお教えに従い、構築した経済人の心得を試す気になり、わが人生の四半世紀で書き綴っ
てきた25年を振り帰ると、日本が崩れていく様を、霞が関のお世話にもなりながら、拝見をさせて
頂くこともでき、随分と勉強をさせて頂き候。

下降線(長期波動 Long cycle コンドラチェフ循環)を描く日本経済がいつ立ち直るのか、或い
は、地方が何時自立できる時代になるのかを、興味深く、己の感性で受け止められるのかを人生の糧
とし、不正なる巨悪な経済犯罪に対して、「非暴力・不服従」を貫き通した半生を送る羽目になる哉。
残念ながら新世紀(21世紀)には立ち直りが出来るかと思いつつ過ごした人生も、小生の洞察力の
不足があり、未だにその進歩は中座状態から脱しきれなく、じれったさを感じる時を日々過ごす哉。

小生が敬愛したアルフレッド・マーシャル先生の「経済騎士道」のお気持ちを拝察できる機会に恵ま
れ、まさかの、シュンペーター先生の予測通りに動く社会になると推察できる時代になろうとはと感
じ入り、この時代にはシュンペーター先生のイノベーション(Innovation)の必要に駈られ「スーパ
ーかんぽくん」製作の原動力にするも、残った者は盗人ネコばかりに成りにけり。

あぁあ、明治の知恵は何処に行ったのやら、いと悲し
「どう、どう、どう、道、道、道」は、いと険しくもの哉

あぁ、辛いことだと困惑しつつも、最後の踏ん張りで、四半世紀の小説の節目にいたしたく、投稿申
し上げ候。

柿一つ 五十路の 我の道を行け
十年の 汗を道後に洗へども 十四の労り 温泉にも流れず
久丸 八次