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From: Akitaka HOSOMI <hosomi@ga2.so-net.ne.jp>
Subject: ソフトウェア・ユニオン( 知の巻 )
Date: 1998/12/15 00:50:53

いくらかの時間差は伴うものの、中央なり、先進地域なりで起こっていることは、
いずれ、この愛媛にも波及してくると思われる。

通常は、実際のシステム形態の導入よりも先に、情報のみが到着するので、この
時間差を利用して、予測される弊害を取り除くとか、もっと自分たちに適した形
に修正して、効果的に取り組むということは、可能かも知れない。



[ SOHO( Small Office Home Office ) ]

現在、よく耳にする SOHO を使った取り組みは、ほとんど資材らしい資材を必要と
しないプログラマという仕事には、よくマッチする。

ソフトウェアを書くという仕事は、早い話が、小説家のような文筆業( 物書き )の
一面を持っているので、毎日、ネクタイ締めて、決められた時間に出社し、机に向
かってりゃ仕事が終わるというホワイトカラーのスタイルでは、かなり無理がある
とも言える。

# プログラマなんてのは、もともと、他人の言うことなんか聞かずに、自分の思い
# 通りのソフトウェアが書ければ、それで幸せな連中なのだ。


また、見聞きするところによると、一口にソフトウェアを書く仕事と言っても、各
人が専門とする分野は、多種多様だ。これは、それなりに動作するシステム作りを
行なおうとする会社であれば、それぞれに専門知識を持ったプログラマを、数多く
抱える必要があるということだろう。

このことは、逆に、人件費による支出が原因で、中規模程度の会社の体力を削いで
しまう結果に陥り易いので、今後、巨大ソフトウェア産業ってのは、それ自体、生
まれ難いのかも知れないね。


で、個人資格の自営なり、小さいながらも自分で作った会社なりで、各人の専門分
野に的を絞って、ソフトウェア作りに取り組もうとする連中は、これから増えるだ
ろうさ。

日本のシリコンバレーなんて一部で呼ばれてる浜松を抱えた静岡県では、県自体が、
ハッパかけてる様子だし、最近では、松山なんかでも、この手の話しを、ちょくち
ょく、聞くようになった。



[ アウトソーシング ]

実際にソフトウェアの分野で、会社が戦力と頼れる人材を、新入社員の段階から育
成していくことは、たいへんな時間と労力、及び費用が必要となる。技術の進歩や
変化の激しいソフトウェアの世界では、これを待ちきれない場合も多く、辛抱して
待ち続けたところで、最悪の場合は、無駄な投資に終わってしまう危険性も高いだ
ろうさ。

新規のプロジェクトについて、投資に対するリスクを小さくして、最大のコストパ
フォーマンスを、今、得たいとすると、( プロジェクトのリーダーシップは自分た
ちがとるにしても )必要な技術や人的資源は外部調達して事にあたる、という考え
方は、極く自然の流れかも知れない。




 SOHO とか、アウトソーシングとか、最近のキーワードを見聞きすると、それを提
供する側、受け取る側で、符牒が合っているものを、よく見かける。

これらを、くっつけて試してみたくなるのは、私だけかしらん?