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From: Akitaka HOSOMI <hosomi@ga2.so-net.ne.jp>
Subject: 知事選とメディア
Date: 1998/12/28 16:03:07



愛媛新聞の投稿覧で、今回の公開討論会が録画放送されたことに関連して、



    手話通訳の映像を含めて放送しないのは、不適切



との意見が、二例( 手話通訳士と地方公務員から )ほどあったように思う。







この指摘は、本筋をハズしてるように思えるので、以下、自分の考え方として、

書き込んでおく。









もともと、知事選挙絡みで掲載された投稿であり、その内容について関心を向

けられることは、結構なことである。



しかしながら、現在では、情報を伝えるメディアを自分で選択できる時代であ

り、そのための手段は、自分の力で、簡単に手に入れられる時代でもある。



音声が使えなければ、文字に直した情報が、新聞にもあり、Web にもあり、手

話通訳を行なっている討論会場に、都合をつけて直接出向くことさえも、決し

て不可能ではないだろう。



にも関わらず、何ゆえ TV に映像情報のみを強要するのか、よくワカランのだ

けどね。









    1. TV は、本来、映像と音声を同時に使って、情報を伝える複合媒体で

       ある。



    2. 手話は、手の動き( 指の向きとか、使う指の本数とか )、

               顔の表情( 口の動きなどでの補間も含めて )

       を使う、映像に頼る伝達手段だ。







 NHK の手話ニュースなど見てると、手話による通訳を合わせて放送しようと

すると、画面の半分以上( 時には全部 )は、手話通訳士の映像であり、さらに

テロップ( 文字情報 )で補強されていたりもする。



これは、映像と音声を同時に使う 1. のやり方と同じで、情報を相互に補間す

る伝達方法だ。



つまりは、それぐらいやらないと、実際の TV 画像では、手話の細かい動きは、

伝えられないということではないのかな。





実際に効果があるように、手話通訳まで含めて放送しようとすると、どのよう

な画面構成になるのだろう? それは、TV というメディア本来のあり方( 映像

と音声による情報を最大限に使った同時進行 )を期待する者にとっては、どう

なんだろうか。







 TV で手話通訳を、という話しなら、何も公開討論会に限った話しでは無いは

ずで、ニュースやドラマ、バラエティ、国会中継や教養番組などにも、広く適

用されるべき話しではないのか?



手話通訳の同時放送については、公開討論会に限定しないで、現実として、適

用されていない( 適用できない )理由ってのを考えてみた方が良い。









聴覚障害者に限らず、健常者でも歳をとってくると、耳が遠くなる、相手が早

口で喋ると理解できない、など、いろいろと問題を抱えることがある。



手話による同時放送よりも、バラエティ番組で見かけるテロップ( 文字情報 )

を使った表現の方が、そのような高齢者とも共有できて、まだ良いのではない

のかな。



わたしは、そう思うけどさ。





# どこかの局は、地域に密着した有料公共放送を自負していながら、中継すら

# してくれなかったと思うけど、気のせいだったのかな?